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26年間できなかった“理想のチーム”が、わずか6ヶ月で形になった理由

― 構造認知コンサルティング事例③ ―

Ⅰ.“理想のチームができない”

これは、
ある健康食品通販会社の経営者から、
実際に相談を受けた時の話です。

その社長は、
創業から26年間、
ずっと悩み続けていました。

それは、「理想のチームができない」ということです。

・社員が本音を言わない
・組織に一体感がない
・幹部が育たない
・信頼関係が深まらない
・どれだけ学んでも、理想の状態にならない

社長は、
本気で会社を良くしたいと思っていました。

だからこそ、
・セミナー
・研修
・組織コンサル
・社員教育
・理念浸透

など、
数千万円以上を投資し、
必死に学び続けてきたのです。

しかし、
どれだけ努力しても、

なぜか、
理想のチームだけは作れなかった。

そして社長自身も、
「もう何をやってもダメなのかもしれない…」と、
深く苦しんでいました。

Ⅱ.問題の本質は“社員”ではなかった

しかし、
実際に対話を重ねる中で見えてきたのは、

問題の本質は、
理想のチーム作りが実現できなかった原因が
“社員”ではなかったということです。

本当の問題は、
社長自身が、“理想の組織像”を強く握り締めていたことでした。

例えば、
・社員はこうあるべき
・理想のチームとはこういうもの
・幹部ならこう動くべき
・組織とはこうあるべき
・信頼関係とはこういう状態

こうした“正しさ”です。

もちろん、
それ自体が悪い訳ではありません。

しかし、
それを“絶対”として握った瞬間、
現実とのズレが生まれ始めます。

すると社長は、
無意識に、
「なぜ理想通りにならないんだ」という視点で、
社員を見るようになります。

そして、
その空気は、社員にも伝わります。

すると社員は、
・否定されたくない
・期待を裏切りたくない
・怒られたくない
・失敗したくない
という防御状態に入っていきます。

つまり、
社長は“理想のチームを作ろう”としていたのに、

実際には、

Ⅲ.“正しさ”が強いほど人は本音を隠す

ここで非常に重要なのは、

ということです。

なぜなら、

否定されたくないからです。

間違えたくないからです。

評価を下げたくないからです。

すると、
人は、

・空気を読む
・正解探しをする
・当たり障りのない発言をする
・本心を隠す

ようになります。

つまり、

理想を追い求めるほど、
逆に、
理想から遠ざかる

という現象が起きていたのです。

Ⅳ.社長が変えたのは“社員”ではなく“自分のあり方”だった

そこで、
僕が社長にお伝えしたのは、

「まず“理想の組織”を一旦手放してみませんか?」

ということでした。

本来、正しさを守ることと、
理想の組織を実現することに因果関係はないからです。

最初、
社長は非常に驚かれていました。

当然です。

26年間、
理想の組織を追い求め続けてきたからです。

しかし、
実際には、

“理想を握り締めること”

そのものが、

苦しみと組織問題を生んでいたのです。

そこで社長は、
少しずつ、

・社員をコントロールしようとするのをやめる
・正しさを押し付けない
・まず相手を理解する
・否定から入らない
・理想通りを求めすぎない

という関わり方へ変えていきました。

すると、
組織の空気が変わり始めました。

Ⅴ.社員が、“安心して本音を言える組織”へ変わり始めた

今まで、

・本音を言わなかった社員
・距離感のあった幹部
・空気を読んでいた社員

が、
少しずつ、

自分の考えを話し始め、
本音を共有し始め、
自然なコミュニケーションが増えていったのです。

そして、

創業から26年間、
数千万円を投資してもできなかった“理想のチーム”が、
わずか6ヶ月で、形になり始めました。

しかし、
ここで重要なのは、
社員の意識改革を実施したわけでもなく、
いわゆるチームビルディングに効果的と言われる
ノウハウを使った訳ではないということです。

本質は、

にありました。

つまり、
組織を変えていたのは、

だったのです。

Ⅵ.人は“安心できる環境”でしか本音を出せない

僕は、
20年以上、経営者の相談に乗る中で、

人は、

ということを、
何度も見てきました。

逆に、
・正しさが強い
・否定される
・期待に応えなければならない
・間違いが許されない
という環境では、人は防御モードに入ります。

すると、
本音を隠し、
主体性を失い、
組織は硬直化していきます。

つまり、

“理想を押し付けること”が、
組織を苦しくしていることがあるのです。

Ⅶ.本当に必要なのは、“理想の押し付け”ではなく“安心できる環境”

多くの経営者は、
「どうやって理想の組織を作るか?」を考えています。

しかし実際には、
先に必要なのは、

です。

なぜなら、
安心できる環境の中でこそ、
人は、
自ら考え、
本音を出し、
自然と成長し始めるからです。

つまり、

にあるのです。

Ⅷ.構造認知コンサルティングとは?

僕は、
新しいノウハウを教えたい訳ではありません。

それよりも、
経営者自身が、
・無意識に握っている正しさ
・解釈
・コントロール欲
・絶対化された価値観
に気づくことの方が重要だと考えています。

なぜなら、
問題の本質は、外側ではなく、
“構造”にあることが非常に多いからです。

だからこそ僕は、

「それって、本当に絶対ですか?」

という問いを大切にしています。

その問いによって、

今まで見えていなかった構造に気づき、

組織も、
人間関係も、
人材育成も、

本当の意味で変わり始めるからです。

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