「何でも聞いて」と言っているのに、社員が誰も相談してこない本当の理由

― 社員は、“言葉”ではなく“空気”を感じ取っている ―
この記事では、
実際の経営者とのセッション内容をもとに、
「何でも聞いてと言っているのに、社員が相談してこない」
という組織問題についてお話します。
この悩みは、
実は非常に多いです。
・いつでも相談してと言っている
・聞きやすい雰囲気を作ろうとしている
・自由にやらせている
・怒らないようにも気をつけている
それなのに、
・社員が本音を言ってこない。
・相談してこない。
・勝手に抱え込み、後から問題になる。
では、
なぜそんなことが起きるのでしょうか?
今回のセッションでは、
その“本当の原因”が見えてきました。
Ⅰ.「何でも聞いてって言ってるんですけどね…」
今回ご相談いただいた社長も、
社員との関係を良くしたいと思っている方でした。
だからこそ、普段から、
「分からないことがあったら、何でも聞いて」と伝えていました。
しかし実際には、
社員が誰も相談してこない。
むしろ、
・勝手に判断して失敗する
・抱え込む
・後から問題になる
・本音を言わない
そんな状態になっていたのです。
そして社長は、
「なぜ、こんなに言っているのに相談してこないんだろう…」
と悩まれていました。
Ⅱ.社員は“言葉”を聞いているのではない
そこで僕は、
社長に、こんな質問をしました。
「本音では、社員から何度も聞かれると、どう感じますか?」
すると社長は、少し考えたあと、
こう答えられました。
「正直、またか…とは思いますね」
さらに話を深めていくと、
社長の中には、
・何回言っても分からない
・自分で考えてほしい
・忙しい
・時間を取られたくない
そんな気持ちがあることも見えてきました。
もちろん、これは悪いことではありません。
人間として、自然な感情です。
しかし問題は、
“その無意識”が、社員に伝わっていることなのです。
Ⅲ.社員は“空気”を感じ取っている
多くの経営者は、
「何でも聞いて」という“言葉”を伝えています。
しかし社員は、言葉以上に、
“空気”を感じ取っています。
例えば、
・忙しそう
・聞いたら迷惑そう
・またか、と思われそう
・こんなこと聞いたらダメそう
そうした空気を感じると、
社員は、相談できなくなります。
つまり、
社員が相談してこない原因は、
「社員の積極性不足」ではなく、
“相談しにくい空気”
にある場合が非常に多いのです。
Ⅳ.その空気を作っているのは誰か?
では、
その空気は、
誰が作っているのでしょうか?
もちろん、社員だけの問題ではありません。
多くの場合、
社長自身の“無意識”が、組織の空気を作っています。
例えば、
・効率よく進めたい
・何度も同じことを言いたくない
・自分で考えられる人であってほしい
・ちゃんとしてほしい
こうした、
“正しさ”や期待が、
無意識に、態度や雰囲気に出ています。
すると社員は、
「聞きにくい」と感じ始めます。
つまり、
「何でも聞いて」という言葉と、
「本当は面倒くさい」という無意識が、
ズレているのです。
ここに、
問題の本質があります。
Ⅴ.社員は、社長の“本音”を感じ取っている
人は不思議なくらい、
“言葉”ではなく、“本音”を感じ取ります。
だから、
表面的に優しくしていても、
本音で、
・面倒くさい
・時間を取られたくない
・自分で考えてほしい
・ちゃんとしてほしい
と思っていると、
それは、空気として伝わります。
社員は、その空気に非常に敏感です。
だから、
相談できなくなるのです。
Ⅵ.「相談しやすい会社」を作る前に必要なこと
多くの経営者は、
・制度を整える
・面談を増やす
・1on1を導入する
・コミュニケーション研修をする
など、“仕組み”を整えようとします。
もちろん、
それも大切です。
しかしその前に、
もっと重要なことがあります。
それは、
“社長自身の無意識を見ること”
です。
・私は、本当に社員の話を聞きたいと思っているだろうか?
・私は、「ちゃんとしてほしい」を押し付けていないだろうか?
・私は、社員を信じられているだろうか?
ここを見ないまま、
表面的なコミュニケーションだけ変えても、
本質的には変わりません。
なぜなら社員は、“言葉”ではなく、
“あり方”を感じ取っているからです。
Ⅶ.問題は、社員ではなく“無意識”かもしれない
・社員が相談してこない
・本音を言わない
・主体的に動かない
・距離を感じる
その時、
多くの経営者は、「社員に問題がある」と思います。
しかし実際には、
社長自身の、
“無意識”が、組織全体の空気を作っている
ことが非常に多いのです。
だから僕は、
組織問題の本当の原因は、
制度やノウハウではなく、
“社長の無意識”
にあると考えています。
Ⅷ.組織が変わる本当の入口
もしあなたが今、
・社員が本音を言ってくれない
・相談してこない
・組織に距離感を感じる
・同じ問題が繰り返される
そんな悩みを抱えているなら、
一度、「社員を変える」ではなく、
“自分自身の無意識を見る”
という視点を持ってみてください。
そこに、
組織が本当の意味で変わり始める入口があるのかもしれません。
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