社員がミスを隠す本当の理由

この記事では、
「社員がミスを隠してしまう」というテーマについて解説します。
これは、多くの経営者が抱える悩みです。
・なぜすぐ報告しないのか?
・なんで黙っていたのか?
・早く言ってくれたら対処できたのに…
そんなふうに感じたことがある方も多いと思います。
でも実は、
社員がミスを隠す本当の原因は、
“社員の性格”ではないことが多いのです。
【「なんで早く言わないんや…」】
今回の相談者の社長も、
社員がミスを隠すことに悩まれていました。
しかも、
同じようなことが何度も起きる。
社長としては当然、
「もっと早く言ってくれたら対応できるのに」と思う。
これは、本当に自然な感覚です。
【社員は“ミス”を恐れているのではない】
そこで僕は、その社長さんに
次のような問いを投げかけました。
「社員さんは、
ミスすることを恐れているんですかね?」
すると社長は、
少し考え込まれました。
さらに話を深掘りすると、
実際に社員が恐れているのは、
“社長の反応”
かもしれない、
という話になっていきました。
【「怒られる」が、先に来る】
例えば、
ミスをした時、
社長が強く反応する。
・「なんでこうなるんや!」
・「普通分かるやろ!」
・「前にも言ったやろ!」
もちろん社長としては、
会社を良くしたい。
同じミスを防ぎたい。
成長してほしい。
その想いから言っている。
でも社員側は、
「怒られる」を先に感じてしまう。
すると人は、
“報告”より“回避”を選ぶようになります。
【社長は「正しいこと」を言っている】
ここで重要なのは、
社長は間違ったことを言っているわけではない、
ということです。
むしろ、正しい。
・ちゃんと確認するべき
・同じミスは防ぐべき
・報連相は大事
どれも正論です。
でも、
問題は、
その正しさが、社員を追い込むことがある
ということ。
【「普通は分かるやろ」が、組織を苦しくする】
セッションの中で、
社長の中に、
・普通はこうするべき
・社会人なら分かるべき
・同じミスはダメ
という“当たり前”があることが見えてきました。
でも、
その“普通”は、
本当に絶対でしょうか?
ここに気づかないまま組織運営をすると、
社長の中の“正しさ”が無意識の圧になります。
そして社員は、
その圧を敏感に感じ取ります。
【社員は「ミス」ではなく「否定」を恐れている】
人は、責められると防御します。
否定されると隠します。
つまり、
社員が隠す理由は、ミスそのものではなく、
「自分への否定」
を回避するためなのです。
だから、
どれだけ素晴らしい制度を整えても、
どれだけ考えられたルールを増やしても、
社長の“あり方”が変わらなければ、
本質的には変わりません。
【「ミスを報告できる組織」とは?】
では、
社員が安心して報告できる組織とは、
どんな組織なのでしょうか?
それは、
「ミスしても責められない組織」
ではありません。
そうではなく、
「存在を否定されない組織」
です。
ミスは改善する。
再発防止もする。
でも、
人格否定や感情的反応とは分ける。
ここが、とても重要です。
【社長の“無意識”が、組織の空気を作っている】
多くの経営者は、
社員教育や仕組みづくりを頑張ります。
もちろん、それも大切です。
でも、
その前に見てほしいものがあります。
それが、
「社長自身の無意識」です。
・「私は、“ちゃんとするべき”を押し付けていないだろうか?」
・「私は、“普通は分かる”と思い込んでいないだろうか?」
・「私は、社員を恐れさせていないだろうか?」
ここを見ずに、
表面的なコミュニケーションだけ変えても、
本質的には変わりません。
なぜなら、
社員は、社長の“言葉”より、
“空気”
を感じているからです。
【問題の本当の原因は「社員」ではないかもしれない】
・社員がミスを隠す。
・報告しない。
・同じことが繰り返される。
その時、多くの経営者は、
「社員に問題がある」
と思います。
でも実際には、
社長自身の“正しさ”や“無意識”が、
組織の空気を作っていることがあります。
だから僕は、
組織問題の本当の原因は、
社員教育や制度だけではなく、
「社長の無意識」
にあると思っています。
もしあなたが今、
・社員が報告してこない
・ミスを隠す
・同じ問題が繰り返される
・組織に本音がない
そんな悩みを抱えているなら、
一度、
「社員を変える」ではなく、
「自分の無意識を見る」
という視点を持ってみてください。
そこに、
組織を本当の意味で変化させる、
入口があるかもしれません。
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