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なぜ人は、“相手を変えたい”と思ってしまうのか?

あなたは、
こんな経験をしたことはないでしょうか?

・社員に「もっとちゃんとしてほしい」と思う
・子どもに「なんで分かってくれないんだ」と感じる
・パートナーに「普通これぐらいしてほしい」と期待する
・相手のためを思って言っているのに、なぜか関係が悪くなる
・良かれと思ってアドバイスしても、相手は変わらない

もし、
そんな経験があるなら、

そこには、

が隠れているかもしれません。

【コントロール欲とは何か?】

僕が定義する“コントロール欲”とは、

「自分の思い通りに物事が進めば、
幸せになれる」

と無意識に信じ、

のことです。

例えば、

・自分の思い通りに動いてほしい
・自分と同じ考え方をしてほしい
・自分の考える正解に従ってほしい
・期待通りに反応してほしい
・自分が安心できる状態でいてほしい

このように、

自分の頭の中にある
“理想のシナリオ”

通りに、

相手や現実が動いてほしい、

という欲求です。

もちろん、
本人には悪気がないことがほとんどです。

むしろ、

「相手のためを思って」

無意識にやっている場合が非常に多いのです。

しかし、

ここに、

人間関係の苦しみを生み出す
大きな落とし穴があります。

【人はなぜ、相手をコントロールしたくなるのか?】

その理由はシンプルです。

人は、

“自分の思い通りになれば安心できる”

と思っているからです。

基本的に人間は、

苦痛を避け、
快楽を求める生き物です。

つまり、

未来が読めない状態、
想定外、
予定不調和、

これらに対して、
本能的に不安を感じます。

逆に、

自分の予想通り、
自分のシナリオ通り、
予定調和で物事が進むと、

安心します。

だから人は、

無意識に、

「自分のシナリオ通りに現実を進めたい」

と思うのです。

例えば、

・社員が理想通りに動けば安心
・子どもが言うことを聞けば安心
・パートナーが理解してくれれば安心

つまり、

コントロール欲の根っこには、

“不安”

があります。

だから人は、

無意識に、

相手を変えよう、
思い通りに動かそう、

としてしまうのです。

そして
このコントロール欲は弊害をもたらすします。

【コントロール欲は相手の主体性を奪う】

ここが非常に重要です。

人は、

コントロールされればされるほど、

主体性を失います。

例えば、

親が、

「勉強しなさい」

と言い続けるほど、

子どもは、
勉強が嫌いになることがあります。

社長が、

「もっと考えろ」
「主体性を持て」

と言い続けるほど、

社員は、

顔色を伺い、
正解探しをし、
指示待ちになります。

夫婦でも、相手を変えようとするほど、関係は苦しくなります。

つまり、
“良かれと思ってやっていること”が、

逆に、
相手の可能性や主体性を奪ってしまうことがあるのです。

【支配と愛情は違う】

多くの人は、コントロールを、

「愛情」だと思っています。

例えば、
・相手のためを思って言っている
・成長してほしいから厳しくしている
・失敗しないように導いている

しかし、

本当の愛情と、
コントロールは違います。

なぜなら、
愛情は、“相手を尊重すること”

ですが、

コントロール欲は、

“相手を自分の理想通りに変えようとすること”

だからです。

つまり、

相手を信じているようで、

実際には、

「今のあなたではダメだ」

というメッセージを、

無意識に送り続けているのです。

【コントロール欲は、人間関係を破壊する】

人は、

コントロールしようとすればするほど、

相手が思い通りにならず、

苦しくなります。

そして、

さらに強くコントロールしようとします。

すると相手は、

・反発する
・距離を取る
・無気力になる
・本音を言わなくなる

という反応を始めます。

つまり、

コントロール欲そのものが、

問題を生み出しているのです。

【組織問題の多くは、“社長のコントロール欲”から始まっている】

僕は、
長年、経営者の相談に乗る中で、

から始まっていると感じています。

例えば、

・社員に理想通り動いてほしい
・期待通り成長してほしい
・空気を読んでほしい
・自分の考えを理解してほしい

もちろん、
それ自体が悪い訳ではありません。

しかし、

その思いが強くなりすぎると、

社員は、

「認められていない」
「否定されている」
「間違ってはいけない」

と感じ始めます。

すると、

挑戦しなくなり、
本音を言わなくなり、
主体性を失っていきます。

つまり、

社長が、
“良かれと思ってやっていること”

が、

逆に、
組織を苦しくしてしまうのです。

【人は、変えようとすると変わらない】

これは、
僕自身が、

重度自閉症の娘との関わりの中で、
痛感したことでもあります。

昔の僕は、

「なんとか変えよう」
「なんとか思い通りにしよう」

としていました。

しかし、

コントロールしようとすればするほど、

苦しくなるのは、相手だけではなく、

【自分自身】でした。

そして僕は、
ある時、

という事実を受け入れました。

すると逆に、

娘は、
自然と成長し始めたのです。

これは、
経営も、
人材育成も、
人間関係も、
同じです。

人は、

変えようとされると閉じます。

しかし、

安心できる環境の中では、

自然と、
自ら育ち始めます。

【本当に必要なのは、“変えること”ではなく“育つ環境”】

だから僕は、

「人を変える」

よりも、

ことが大切だと考えています。

そのために必要なのは、
相手をコントロールすることではありません。

まず、

です。

「なぜ、自分は相手を変えたいのか?」

「なぜ、自分の思い通りになってほしいのか?」

「そこに、どんな不安や正しさがあるのか?」

そこに気づいた瞬間から、

人間関係も、
組織も、
本当の意味で変わり始めるのです。

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