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26年間、1,000万円を投じても「理想のチーム」が作れなかった理由。人材育成の残酷な真実

「何がいけなかったのか……」

ある通販会社の経営者様と対話していた時のことです。
その方は、創業以来26年という長きにわたり、
理想の組織を作るために心血を注いでこられました。

毎年欠かさず社員研修を行い、有名な講師を招き、最新の採用手法を試し、人材育成に投じた金額は余裕で1,000万円を超えます。
しかし、26年経った今、社長の口から出たのは「どうして理想の通販チームができないんだ…」という、絞り出すような溜息でした。

なぜ、これほどの情熱と投資が報われなかったのか。
実は、日本の多くの経営者が、この方と同じ「終わりのない迷路」に迷い込んでいます。

①人材育成の「致命的な計算違い」

世の中の研修や教育のほとんどは、「社員に足りないものを足す」というアプローチです。
しかし、26年上手くいかなかった原因は、社員のスキル不足でも、社長の努力不足でもありません。「問題の捉え方」そのものが間違っていたのです。

僕が提唱する、組織の現実を変えるための方程式を見てください。

【問題社員 = 社員の言動 + 社長のマイナス評価】

多くの経営者は「社員の言動」だけを変えようと躍起になります。
例えば、時間にルーズな社員がいても、ある会社では、「時間を守れないダメな社員」と評価され、違う会社では、「時間にルーズだが、営業成績は抜群のエース社員」こんなことは普通にあります。
つまり、同じ社員の言動であっても、社長の評価で、180度、評価が変わるのです。
一般的には、社員に問題の原因を求めて、それを改善するために研修や理念の浸透、評価制度などの人材育成アプローチを試みます。
しかし、どれだけ社員を教育しても、それを受け取る側である社長の「評価基準(フィルター)」が全く変わらず固定されたままなら、
つまり、計算式の片側(社長の評価)が変わらなければ、答え(問題)は永遠に消えることはありません。

②「正論」という名のブレーキ

多くの経営者、会社を存続させてきた社長には「揺るぎない正しさ」を持っています。
「普通、これくらいやって当たり前」「ビジネスで遅刻は絶対にいけない」「相手の立場にたって考えるべき」

この「正論」は、間違いなく、これまでの会社の成長、存続させるために必要な武器でした。
ただ、今、その武器が通用するかと言えば、通用しなくなっています。
なぜなら、今、この瞬間、理想が実現していないのが、その証拠です。
本当に効果のある、本物の武器なら、そんな時間もかからず、すぐに結果がでます。

この26年間、チームビルディングが成功しなかった会社の場合、その武器が、理想のチーム作りを実現するフェーズに対して「不適合」を起こし、組織の成長を止める最大のブレーキになっているのです。

社長は「正しいこと」ですから、社員に「正しいこと」を当たり前に求めます。
しかし社員側は、社長の正しさを前にし、その正しさで否定される恐怖で脳がフリーズし、自発性を失っていきます。
1,000万円以上もの研修は、そのフリーズした脳に、さらに重い荷物を載せようとしていたに過ぎません。

③社員を変えるのを「諦める」ことから始まる

僕は、社員を変えるための指導は一切しません。
なぜなら、「他人の考え方を変える」ことは、家族や子供相手でも不可能な「無理ゲー」だからです。僕自身、家族の考え方を変えることはできません。
そんな僕ができないことをクライアントで再現できるなんて思えません。

その代わりに僕が行ったのは、社長の「評価基準」の調律(源流メンテナンス)です。

社長が握りしめている正しさという「評価のボタン」を、今の現実に合わせて掛け替え直す。
すると、不思議なことが起こります。
社長から出ていた「否定の信号」が消えた瞬間、これまで動かなかった社員が、自ら考え、勝手に動き出し、組織が息を吹き返すのです。
社員が変化する理由はシンプルです。良かれと思って社長が社員に求めてきた正しさが、逆に社員を縛って成長の阻害要因になっているので、その足かせを外したからです。

④27年目を、新しい景色で迎えるために

26年間、理想が実現しなかったこの通販会社さんは、社員に理想の通販チームができない原因があるとし、それを改善しようとしていました。
しかし、理想の通販チームになれない、原因は、社員にはなかったのです。
僕が、関わって6カ月で理想のチームを実現できたのは、社員に原因を見出し改善するのをやめ、社長の評価基準となる「社長自身の内側(評価の調律)」を調整したからです。
問題を引き起こしている真の原因を取り除けば、当たり前ですが、普通に問題は、その瞬間、ゼロ、消えてしまいます。

「最後の手詰まり」を感じている経営者様へ。これ以上、報われない人材育成に時間と労力、お金を投資する必要はありません。
本当に社員の成長を実現したいなら、これまでと違うやり方をしない限り、社員の成長は実現できません。今こそ、真の原因を見極め、真の原因を取り除くことをしませんか。