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「努力は必ず報われる」というウソ。社長が「頑張る」のをやめると、会社が勝手に回り出す理由

「もっと売上を上げなければ」
「もっと社員を教育して、立派な組織にしなければ」

社長であるあなたが、肩に力を入れ、必死に頑張れば頑張るほど、
その思いとは真逆に組織はギクシャクし、問題ばかりが噴出する。そんな経験はないでしょうか。

実は、組織を動かそうと必死にもがくのをやめたとき、驚くほどスムーズに物事が回り始めることがあります。
今回は、多くの経営者が陥る「頑張りのワナ」と、僕自身が辿り着いた「人材育成の真理」についてお話しします。

①「頑張れば報われる」という思い込み

僕は、コンサルティングでラクに、カンタンに、早く結果を出すために原理原則をものすごく大切にしています。
例えば、早く走るなら、向かい風に向かって走るよりも、追い風で走る方が早い。当たり前ですよね。
原理原則に従って経営すれば、そんな無理をせずともスムーズに成果を出すことができます。

しかし、原理原則とは関係なく、多くの経営者が盲信している「常識」という名の信仰があります。
それが、「努力や頑張りは必ず報われる」という考えです。

僕は、非常識な結果を出すために、常に常識を疑います。
その常識として信じられている
「努力すれば結果がついて来る」「頑張れば報われる」という発想こそ、実は最大の落とし穴なのです。

改めて、冷静に僕の問いかけに答えてください。
本当に、努力や頑張りさえすれば、結果が出るのでしょうか?

答えは明確だと思います。

「そんなことはない!」……これが事実です。

本来、成果と努力は無関係です。
たまたま努力が成果に結びつくときがあるだけで、
努力や頑張りとは違うアプローチで大きな結果を出すことは十分に可能です。

それなのに、なぜ多くの人がこのワナにハマるのか。
それは「成果=努力の積み重ね」という偽の公式を信じているからです。
だからこそ、成果が出ないとき、
「自分の努力が足りないからだ」
「社員の頑張りが足りないせいだ」という、シンプルで間違った原因をつぶやくことになります。

得意でないことをいくら頑張っても、克服するのは難しく、成果を出すのはさらに困難です。
もしあなたが今、めちゃくちゃ頑張って成果が出ていないのなら、
その「頑張り」を止めることこそが、成果への近道かもしれません。

社長の「内面」を映し出す、問題の方程式

ここで、いつもの方程式に立ち返ってみましょう。

【問題社員 = 社員の言動 + 社長のマイナス評価】

社長が「努力が足りない」「頑張りが足りない」と自分や社員を追い込んでいるとき、
この方程式の右側にある「社長のマイナス評価(=不足感)」は、どんどん巨大化しています。

「頑張る」という行為の裏側には、
必ず「今はまだ足りない」「今のままではダメだ」という強い否定のエネルギーが隠れています。
社長が必死に力むほど、無意識のうちに社員に対して
「お前たちはまだできていない」というマイナスのレッテルを強烈に浴びせていることになるのです。

つまり、「努力不足」を理由にして頑張り続けること自体が、方程式の右側を増幅させ、
「問題社員」という現象をこの世に繋ぎ止めている真犯人なのです。

最新のAIが「システム思考」で組織を分析しても、一つの結論に帰結します。
「構成要素(社員)に力ずくで働きかけるより、系全体を支配するパラメーター(社長の意識)を変える方が、変化は劇的である」ということです。

社長が「頑張る(=不足を埋めようとする)」のをやめ、自分自身の内面を間違った常識のワナを見抜き、手放す。
ただそれだけで、方程式の右側がフッと消え、目の前の「問題」が問題でなくなるのです。

頑張るのをやめると、何が起こるのか

これが論理的に「社員を変えよう」と頑張るのをやめた途端、社員たちの動きが勝手に変わる理由です。

これまでならイライラしていた社員の言動が気にならなくなり、
むしろ彼らの良さが目に入るようになる。すると、社員たちも「裁かれている」というプレッシャーから解放され、
本来持っていた力を発揮し出す。

何か特別な教育をしたわけではありません。新しい仕組みを入れたわけでもありません。
ただ、社長であるあなたの視点が変わり「内面」が変わっただけ。
それだけで、会社という鏡に映し出される景色が、ガラリと変わります。

会社はトップで120%決まる

「社員を変えない人材育成」の究極の形は、社長が自分自身を整えることに専念することです。

会社は、どこまでも社長の影です。 影をいくら手で直そうとしても、
実体である社長が変わらなければ、影の形は変わりません。

もし、あなたが今「頑張っているのに報われない」と感じているなら、一度その力を抜いてみてください。
あなたが「自分自身」に戻ったとき、組織はあなたの想像を超えた形で、最高の結果を出し始めます。

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