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「社員を変えない人材育成」の真骨頂。社長が「教えること」をやめた3日後、200万円の仕事が決まった理由

「背中を見て覚えろ」
「俺はこのやり方で成功してきたんだ。お前もこうすれば売れる」

良かれと思って伝えているその「成功法則」が、実は社員のやる気と売上を奪っているとしたら……。
あなたは信じられるでしょうか?

今回は、僕との面談からわずか3日後に、信じられない「奇跡」を起こした経営者・Iさんの事例をお話しします。

①「なぜ、僕と同じようにできないんだ?」という苛立ち

アパレルメーカーの会社を経営するIさんは、自らがトップセールスとして会社を引っ張ってきた、
非常に優秀なプレイヤー出身の社長です。

Iさんは社員の成長を心から願い、自分が培ってきた「最強の営業ノウハウ」を熱心に指導していました。
しかし、社員は一向に結果が出ないばかりか、どこか元気がなく、指示待ちの状態が続いていました。

「こんなに詳しく教えているのに、なぜ動けないんだ? やる気がないのか?」

Iさんは社員の能力不足、やる気の無さを疑い、半ば諦めかけていました。

②社長の「成功パターン」という名のブレーキ

僕はIさんに、あの方程式を提示しました。

【問題社員 = 社員の言動 + 社長のマイナス評価】

今回のケースでは、右側の「社長の評価」の中に、
「自分のやり方こそが唯一の正解」という強烈な固定観念が潜んでいました。
その無意識の固定観念を理由にして、営業力のないダメ社員だというレッテルを貼っていました。

最新のAIが膨大な組織データを解析したとしても、最終的にはこの結論に辿り着くでしょう。
「人は、自分の特性に合わない『他人の正解』を押し付けられると、思考が停止する」という真理です。

Iさんが良かれと思って伝えていた自らの成功体験を基にした指導は、
社員にとっては自分の個性を封じ込める「ブレーキ」になっていたのです。
社長のモノサシで裁かれるのを恐れ、社員は自分なりの工夫をすることをやめてしまっていました。

③「やり方は任せる」と決めた3日後の衝撃

そこで僕は、Iさんに「社員を変えない人材育成」の核心を提案しました。
本来、社員が100いたら100通り、個性特技はバラバラです。
そこに「このやり方だけが正しいから、このやり方だけをやりなさい」と指示すると、
どうしてもできない社員が増えてしまいます。
そこで僕は、Iさんに問いました。
「その社長のやり方は、その社員さんにとって本当に最高、最善の方法なんでようか?」と。
その結果、Iさんは、
「社長のやり方を唯一の正解とするのを止め、社員が一番やりやすい方法を尊重する」という、勇気のいる決断をされました。

Iさんは、ある女性社員に対し、
「今までの僕のやり方は忘れていい。あなたが一番得意だと思う方法でやってみてほしい」と伝え、一切の口出しをやめました。

すると、どうなったか。なんとその3日後です。
その女性社員が、これまで一度も取れたことがないような、
売上200万円、粗利80万円の大きな仕事をポンと受注してきたのです。

④社員の「可能性」を信じるとは、社長が「正解」を捨てること

100人いれば100通りの「得意なやり方」があります。
経営者が「自分の成功パターン」という狭い枠の中に社員を押し込めている限り、その枠を超える成果は一生生まれません。

「社員を変える」必要はありません。
社長が「自分の正解」という執着を手放し、社員の個性を認めた瞬間に、組織は勝手に、そして爆発的に動き出します。

会社はトップで120%決まる。
あなたが「教えること」をやめたとき、本当の意味で社員の潜在能力が解放されるのです。

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社員を変えない人材育成法